daikosh's blog

1日1アウトプット

「心の矢印」について。

 

今日、研究室で後輩がスマホを無くした。スマホケースには学生証、免許証なども入っていたようでかなり焦っていた。研究室で最後に触ったという本人の主張があったため、研究室内を1時間ほど探したそうだが見つからなかった。(私が研究室に来るまでの話である。)幸いにも門衛所からスマホが見つかったとの電話が入り、これにて一件落着となったのだが、その後に彼が取った行動が印象的だった。従って今日はそのことについて少し書いてみる。

門衛所からの電話の後、なんと彼はすぐさま生協に行き、つぶグミを買って研究室にいるメンバーに配ったのである。私は、研究室に着いたときには既にスマホの捜索は一通り終わっていたため特に何もしていない(門衛所からの電話を受けただけ)のだが、そんな私にも「ありがとうございます!」と言いながらつぶグミをくれたのだ。ここで私は素直に嬉しいと感じ、良いやつだなぁと思ったわけである。と同時にこの後輩はきっといい人生を歩むんだろうなぁと感じたのだ。なぜこう感じたのだろうか。

 

鴨頭嘉人という人物をご存知だろうか。最近YouTubeの広告によく出てくるスキンヘッドの熱い男である。鴨頭氏は日本マクドナルドを退社後、「話し方の学校」や「鴨塾」などを設立し、現在はYoutube講演家として活動している。私が鴨頭氏を知ったのは2年ほど前になるが、Youtubeに上がっていたスピーチやコミュニケーション能力を向上させるための授業が興味深かったため当時よく観ていた。今回、私は鴨頭氏のある言葉を思い出したのだ。それは「心の矢印」である。鴨頭氏は人間関係に置いて「心の矢印」を意識して行動することが重要であるということを言っている。例えば、目の前にいる友達の鼻から鼻毛が出ていたとする。ここであなたはどういう行動をとるだろう。「指摘したら(自分が)恥ずかしい、、、」とか「言ったら(自分が)嫌われるかな、、、」と思う人もいるかも知れない。しかし、これでは「心の矢印」が自分の方に向いていることになっている。反対に「言ってあげないと、(相手が)恥をかいてしまうかもしれない。」というのは相手に「心の矢印」が向いているのだ。人間関係を作っていく上でどちらのほうが良い関係性を気付けるかは一目瞭然だろう。もちろん相手に「心の矢印」を向けることが必要だと鴨頭氏は言っているのだ。

 

話をもとに戻すと、スマホをなくした後輩の「心の矢印」は明らかに相手の方を向いていたのだろう。彼は「プレゼントすると(自分が)恥ずかしいな」とか「わざわざプレゼントする必要もないな、、、(自分が)お金ないし、、」とか「ここで何かプレゼントしておけば、後々(自分が)得するだろうか。」といったようなことは考えていなかったはずである。もちろん彼は鴨頭氏のことも知らないだろうし(知っていたらすまない)「心の矢印」なども考えておらず、純粋に感謝したかっただけだろう。しかし、彼の行動を分析すると、その裏には「心の矢印」が相手の方を向いていたのではないだろうかと思ったのである。そしてだからこそ私は彼の行動を嬉しいと受け止め、良いやつだなぁと感じたのではないかと思ったわけである。

みなさんも「心の矢印」の向きを意識してみてはいかがだろうか。見えてくる景色が少し変わってくるかもしれない。