daikosh's blog

1日1アウトプット

数学脳と国語脳。

 

ホリエモンがどんなプレゼンが駄目であるかについて語っている記事を読んだ。先日、同じように学会での基調講演でのプレゼンについて投稿をしたばっかりだが、ホリエモンがどのように言っているのか簡単にまとめたいと思う。 

 

r25.jp

 

彼は駄目な要素を3つに分けて説明した。まず1つ目は意味のない話をする「時間泥棒」のようなプレゼンが駄目だと言っている。

大事なのは時間。不死身の人間などおらず、誰にとっても人生は一度きりである。つまり、時間とは命そのものなのだ。だからこそ、中身のないプレゼンをすることは「聞いてくれている相手の時間を奪う行為」だと思っている。

ホリエモン

以前、私はメッセージ性がないプレゼンは悪いという記事を書いたが、この指摘はそれに通ずるものがあるのではないだろうか。 時間の無駄になるようなプレゼンはLOSE-LOSEになる。次に、「つかみ」と「締め」が要領を得ないプレゼンは駄目だと言っている。

プレゼンの内容を相手の記憶に残すためには、自分の名前を名乗ってから(これは基本!)、冒頭10秒の「つかみ」に全力でアイデアを注ごう。「つかみ」同様、「締め」も大事だ。クロージングがビシッと決まらないと、「で、結局
なんなの?」と思われてしまうのがオチだ。

ホリエモン

これは文章を書く上でもよく言われることである。やはり最初に興味を持ってもらわなければ、集中して話を聞いてもらいにくくなるのは当然だろう。最後に、原稿をひたすら読み上げるプレゼンは駄目であると言っている。

原稿をひたすら読み上げるだけ、というのは最低最悪のプレゼンだ。これはもはや、「プレゼン」というスタイルを採用する必要がないので論外。すぐにでもプレゼンを中止して、原稿をメールで一斉送信すればいい。そもそも、時間をかけて話を聞いてくれている相手に失礼すぎる。

 (ホリエモン

これは論外であろう。私が悪いプレゼンだったと言ったK社の社員も、さすがに原稿は読んでいなかった。

 

さて、ホリエモンの意見を簡単に紹介したが、実は今回この記事で取り上げたかった箇所は他にある。私は、ホリエモンが例外的に駄目なプレゼンを応援したくなることがあると言っている点に注目したかったのだ。ではそれは一体どんなケースだろうか。

先ほど、僕は「ダメダメなプレゼンはスルーしてしまう」と書いたが、厳密に言うと例外もある。プレゼンターのことを事前に知っているケースだ。

【中略】

そして、おそろしく説明が下手ではあったが、彼にはノリのよさと情熱、ガッツがあったので応援したくなったのだ。あなたを知ってもらうことで、相手が味方になってくれる可能性は飛躍的にアップする。些細なことでも構わないので、自分の存在をアピールできるチャンスがあったら見逃してはいけない。

ホリエモン

ホリエモンも一人の血の通った人間なのである。なんとあのホリエモンが情熱で動かされたのである。ここではその理由が「知り合い」である重要性でまとめられているが、私はそれ以上に心に訴えた点が大きかったのではないかと考える。プレゼンがダメダメだった彼はきっと「数学脳」ではなく、「国語脳」を上手く使ったのだ。

「数学脳」と「国語脳」。これは就活系YoutuberのUtsuさんの言葉である。私は就活を意識し始めた2年ほど前にUtsuさんのチャンネルを知った。Utsuさんは元々IT系の営業マンで、現在は外資系企業の日本進出支援のコンサルティング業を行いながらYoutuberとして就職活動や転職活動についてオトナ目線からアドバイスをする動画を上げている。Utsuさんは就活のテクニックだけではなく、それに関連して「人生の目的」といった根本的な部分についても分かりやすく説明してくれている。実際に、私の就職活動にも大きく影響した。特に自己PRの書き方や、面接に対する心構えなどは大いに役立ったと思う。就職活動を控えている人は是非参考にしてもらいたい。

さて、話をもとに戻そう。「数学脳と国語脳」である。ここでも簡単に説明しておくが、興味のある人には是非動画を見てもらいたい。Utsuさんの言う「数学脳」とは論理的に物事を整理し、理詰めで説明する脳力のことで、「国語脳」とは意図や感情をベースに物事を組み立てる脳力のことである。そして、この2つの脳力を両立させることが人を動かす上で重要であるとUtsuさんは言っている。つまり、論理的に説明するだけでも心を動かすことが出来なければ駄目だし、反対に感情に訴えかけることに成功したとしても論理が破綻していては人は動かないと言っているのだ。これは論理的思考力を司る左脳と直感や感情的な部分を司る右脳という整理の仕方ができるのかもしれないが、「数学脳」と「国語脳」という直感的に分かりやすいネーミングセンスはさすがUtsuさんだなと思う。ちなみに動画の中で、実際にUtsuさんが人を動かすために書いた文章を紹介しているので見ていただきたい。以上のことを、Utsuさんは以下のようにまとめている。

数学脳で納得する。国語脳で説得する。(Utsuさん)

特に理系の人や合理主義者は数学脳で話しがちなのではないだろうか。私もその一人である。しかし、人は感情で動かされる生き物であることを忘れてはいけないのである。また男女差別をしたいわけではないが、男性は数学脳、女性は国語脳が強い傾向にあるのではないだろうか。従って、カップルや夫婦における会話もお互いにこのことを意識すればよいのかもしれない。いずれにせよ、あの超合理主義者の代表であるホリエモンでさえも、ダメダメなプレゼンをしていた者を応援しようと思ったのである。この場合、「数学脳」はどれほど利用できていたのかは分からないが、少なくとも「国語脳」を上手く使うことに成功したのだ。

「数学脳」と「国語脳」。これから何か人に伝える時に意識してみてはいかがだろうか。

 

www.youtube.com