daikosh's blog

1日1アウトプット

俺か、俺以外か。

 

先日テレビで現代ホスト界の帝王・ROLANDを見かけた。前から彼の存在は知っていたのだが、想像以上に彼の話は面白かった。そして、昨日kindle unlimitedに彼の本があったので、読んでみることにした。非常に読みやすくスラスラと1時間程度で読み終えることが出来た。ただの名言集ではなく、彼の哲学がしっかりと述べられていた。

ここでROLANDのことを知らない人のために簡単に説明しておく。ROLANDは18歳でホスト界に入り、歌舞伎町で最年少記録を取りながら20歳ではなんと当時所属していたお店の代表取締役にまで上りつめたという男だ。通称「現代ホスト界の帝王」である。彼は度を越したナルシスト発言で注目を集めており、バラエティ番組にたまに出ているようだ。そういった番組では、彼を面白おかしく、変わった面白い人のように取り上げられているが、彼の哲学には見習うべきが多々あるのではないかと彼の本を読んで思ったのだ。

徹底したプロフェッショナル意識。これは本田圭佑矢沢永吉に近いものを感じる。彼らはスポーツ選手や歌手であり、我々一般人が見習える箇所は少ないが、ROLANDはホストである。ホストに求められていることは、女性を楽しませることである。もちろんそのためには容姿の良さが求められるかもしれないが、その本質はコミュニケーション力にあるはずだ。野球や歌を仕事にしている人は少ないが、コミュニケーション力は誰にだって必要だ。従って、我々も参考にすることができるのではないかと思ったわけだ。このような視点から、彼の名言を一つ紹介したいと思う。

彼は大事な商談の時に、多忙な日常を送っていたせいで居眠りをしてしまったのである。その時に言った言葉が「寝てません。まぶたの裏見てただけです。」である。苦し紛れの屁理屈というか、負け惜しみのように思う人もいるかもしれない。しかし彼はこの発言により、結果的にその商談を成功に導いたのだ。もちろんこれは極端な例かもしれない。しかし、ユーモアには場の雰囲気を良くするというのも事実ではないだろうか。

 

そしてどんなときも、ユーモアを大切にすることは忘れない。食事する時、仕事の話をするとき、相手に愛情を伝えるとき。そして、このように皮肉を言うときも。知恵と知識をフル活用して、いつも最適な一言を。笑いがあれば、たいていのことは上手くいく。

(『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』より)

 

このユーモアをうまく扱うには高度な技術が必要であると思う。常日頃考えている必要があるし、頭の回転も早くないといけない。少し話はそれるが、あのTED Talksのプレゼンテーションには必ずと言っていいほど笑える箇所が含まれている。真面目な話であっても、お笑いであっても緩急が重要であることに違いはないのだろう。笑うことが嫌いな人なんていないのだから。「雨男」発言で話題になっている河野大臣のスピーチも笑いをとっているものが多い。まあ「雨男」で笑いを取る必要があったかどうかは置いておいて・・・。いずれにせよ、ROLANDのユーモアのテクニックは我々も見習っておいて損はしないのではないだろうか。

 

さてその他にも、考えさせられた名言があったので紹介したいと思う。

 

俺は、仕事のやり方には3種類あると思っている。

・正しいやり方

・間違ったやり方

・そして、俺のやり方

俺はこれからも俺のやり方で、生きていく。

(『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』より)

 

以前にミッツマングローブの記事について書いた時に、彼(彼女)の母親の選択基準が「粋であるか否か」であるといったような話をした。ROLANDも同様の考えを持っており、「美しいか否か」だそうだ。勝負にかっこ悪く勝つくらいなら美しく負けるときっぱり言っている。(普通は美しく勝つことが多いそうなのだが笑)いずれにせよ彼には彼なりの生き方の哲学がある。矢沢永吉に近いものを感じる。やはり、スター気質の人間の哲学は似たようなものになるのだろう。どんな世界で生きようと、こういった姿勢こそがプロフェッショナルの大前提な気がする。自分ルールに従い、自分の人生を生きている人が格好良く見え、人々を魅了するのだろう。

 

今回は2つのテーマでしかお話出来なかったが、それ以外にも生き方の核心をついた名言はたくさんあるので(特に男性の方には)是非読んでいただきたい。最後に、いかにもホスト界の帝王らしい彼の言葉を紹介して締めたいと思う。世の男性陣はぜひとも心に留めておくべき言葉ではないだろうか。

女の子の笑顔を見ると、俺まで嬉しくなる。なんてったって、女が喜ぶとかいて「嬉しい」だからね!

(『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』より)

 

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方