反知性主義、図書館、哲学書。
『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』を読了した。この本を知ったのは、Youtubeに上がっていたある大学教授の授業がきっかけである。そこで、ハーバード大学が何故アメリカという国ができる前に設立されたのかといった話とともに、この本が紹介されていたのだ。この本の内容をまとめた記事は時間がかかるのでまたの機会にしたいと思う。ここでは言葉の意味だけ紹介したいと思う。反知性主義という言葉を聞き馴染みが無い方が多いかもしれないが、アメリカという国を理解する上でおそらく核となるイデオロギーである。福音主義、アメリカンドリーム、資本主義大国。本書の表現を借りると、これらの下には通奏低音のように反知性主義は鳴り響いているのだ。細かいことを省くと、反知性主義とはエリート主義(知性主義)であったピューリタンに対する反動で生まれた、反権力主義のことである。つまり「エリートじゃなくても真面目に生きれば救われるし、それが平等なんじゃないの?」といった考え方である。なぜアメリカが資本主義大国になったのか。なぜアメリカンドリームという言葉、そして文化が生まれたのか。なぜ未だにダーウィンの進化論を否定する人々がいるのか。これらの質問に対する一つの答えがこの本には書いてあった。
また本を読み終えた後、散歩がてらに久しぶりに図書館に行って3冊の本を借りてきたので、載せておく。
現象学のハイデガー。原典を読むのは非常に骨が折れるので、とりあえず読みやすそうなものを見つけたので借りてみた。
去年これの漫画版が話題を呼んでいたが、まだ読んだことがなかったので借りてみた。
- 作者: ポールストラザーン,Paul Strathern,浅見昇吾
- 出版社/メーカー: 青山出版社
- 発売日: 1997/01
- メディア: 単行本
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これはなんとなくすぐに読めそうだったので借りてみた。
以上3冊の哲学書を借りた。という報告でした。