daikosh's blog

1日1アウトプット

カテゴリーの整理をしました。

 

今まで書いてきた記事全てにカテゴリーをつけた。そこでなんとなくだが「カテゴリー」という言葉について少し調べてみようと思った。そもそもカテゴリーを日本語にするとどうなるかというと「分類・範疇(はんちゅう)・種類」になるようだ。また、カテゴリーとよく似た言葉として「ジャンル」というものが存在するが、違いはご存知だろうか。

 

「 カテゴリー 」の語源はギリシア語で、物事の性質を区分する言葉
「 ジャンル 」の語源はフランス語で、芸術表現の分類を示す言葉

カテゴリーとジャンルの違い!語源を知ればスッキリわかるより)

 

ということだそうだ。つまり、カテゴリーは誰が分けても同じ区分がされるが、ジャンルの場合は感性による差で重複したり、異なったりするようだ。例えば、音楽のジャンルとしてJ-POP、ロック、ジャズ、クラシックなどが挙げられるが、「この曲はジャズっぽいJ-POPだなあ」ということが言えるのである。対して、カテゴリーは職業や科学における分類などに使われるようだ。

 

 

ところで、カテゴリーという言葉は実は哲学用語でもある。あのアリストテレスがカテゴリーという言葉を哲学用語に採用したそうだ。彼は『範疇論』という本を書いており、この世の存在全てを、実体、量、質、関係、場所、時間、位置、所有、能動、受動の10に分類した。そして、実体以外の残りの「カテゴリー」は、実体のより詳細な特徴付け、いわゆる性質のようなものであると説明したのだ。例えば、「水」という実体を考えると、「透明」「液体」などの性質がある。さすが「万学の祖」と言われただけあって、これら実体以外の9の性質を研究することがまさに科学である。また以前に、科学とは分類の学問であるといったようなことを聞いたことがあるが、まさにアリストテレスはそれを最初にやり始めた人物ではないだろうか。(この時に使用されていた言葉は"classification"だった気がするが。)つまり、上述9のカテゴリーの中にさらにカテゴリーを作っていったのである。

 

最後に「実体」と「性質、本質」を絡めて少し哲学的な話をしておくと、サルトルは「実存は本質に先立つ」といっている。つまり、「実存」というまず人間(認識するもの)があり、我ら(彼ら)が何らかのものを認識した時点で「本質」が生まれるといっているのだ。この思想を支持するのが実存主義であり、現代哲学の主流である構造主義ポスト構造主義に影響を与えた考え方である。簡単に説明すると、「女」は性別という「人間」の本質、カテゴリーの一つであるが、「人間」という実存が存在しなければ「女」というものはないと言っているのだ。「人間」なくして、「女」なしと言ってよいのかもしれない。サルトルの妻であり哲学者でもあるシモーネは「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という言葉で説明している。実存主義についてはまだあまり勉強できていないので、また理解が深まってから改めて記事を書きたいと思う。