読書はするな。
先程「読書はしないほうがいいです。」というタイトルに惹かれて、そのYoutube動画を見てしまった。やはりこういったコンテンツのタイトルは、常識とは違った意外性のあることが含まれていると見たり読みたくなったりするものだ。さて、その動画は論文YouTuber笹谷ゆうやさんのものであった。彼はその動画で、ドイツの哲学者であるショーペンハウアーの『読書について』という本の紹介をしていた。内容が面白かったのでここでも紹介したいと思う。ちなみに私はまだその本を読んでおらず、あくまでも笹谷ゆうやさんの動画をもとに紹介していく。
いきなりだが、タイトル通り、ショーペンハウアーは読書をするなと言っているそうだ。その理由は単純明快で、読書などせず、何事も自分の頭で考えるべきだと主張しているのだ。本を読むということは他人の頭で考えていることになってしまうということらしい。私は、説得力があまりないように感じた。実際にその本を読んでその真意を確かめたいが、現段階ではあまり腑に落ちなかった。自分の頭で考える重要性についてはよく理解できるのだが、そのための材料集めとして読書は非常に効率がよい手段だと思う。また、自分の頭で考えることには限界がある。従って、他人の考える力や考えられたこと自体を拝借することは駄目なことではなく、むしろ称賛されるべきことなのではないだろうか。全人類が同じスタートから考えていては、人類は進化していかないはずだ。
一方で、仮に本を読む場合にはなるべく悪書を読まないことということをショーペンハウアーは言っているそうだ。そして、良書である確率の高い古典を読むべきであると主張しているようだ。この意見に関しては私も同意できる上、多くの著名人が古典を読む重要性について話していることを聞いたことがある。古典と呼ばれる作品は、現代まで生き残っている時点で、良書であるという保証がされているようなものだ。生き残るということは、何かしら新規性や独自性があったり、単純に面白かったり、また人類にとって重要であったりということに他ならない。
大した内容のない記事になってしまったが、何かのきっかけになれば幸いである。私も古典でもある『読書について』を読んでみようと思う。