いよいよ明日です。
今日はサントリー1万人の第九のリハーサルでした。大阪城ホールに1万人が集まり、合唱練習をしました。いよいよ明日本番です。15時10分から生中継されるようなので、お時間ある方は御覧ください。また、夕方のテレビでは抜粋されて放送されるようです。詳しくはホームページまで。
第一部では、東儀秀樹さんや山崎まさよしさんが登場します。第二部は佐渡裕指揮、兵庫芸術文化センター管弦楽団演奏のベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」。第4楽章を1万人で合唱します。歌詞にはドイツの詩人、思想家でもあるシラーの詩が使われています。せっかくなので、日本語訳を載せておきます。
「歓喜に寄せて」
おお友よ、このような旋律ではない!
もっと心地よいものを歌おうではないか
もっと喜びに満ち溢れるものを
(以上3行はベートーヴェン作詞)歓喜よ、神々の麗しき霊感よ
天上楽園の乙女よ
我々は火のように酔いしれて
崇高なる者(歓喜)よ、汝の聖所に入る汝が魔力は再び結び合わせる
(以下2行は1803年改稿)
時流が強く切り離したものを
すべての人々は兄弟となる
(1785年初稿:
時流の刀が切り離したものを
物乞いらは君主らの兄弟となる)
汝の柔らかな翼が留まる所でひとりの友の友となるという
大きな成功を勝ち取った者
心優しき妻を得た者は
自身の歓喜の声を合わせよそうだ、地球上にただ一人だけでも
心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ
そしてそれがどうしてもできなかった者は
この輪から泣く泣く立ち去るがよいすべての存在は
自然の乳房から歓喜を飲み
すべての善人もすべての悪人も
自然がつけた薔薇の路をたどる自然は口づけと葡萄の木と
死の試練を受けた友を与えてくれた
快楽は虫けらのような者にも与えられ
智天使ケルビムは神の前に立つ天の壮麗な配置の中を
星々が駆け巡るように楽しげに
兄弟よ、自らの道を進め
英雄が勝利を目指すように喜ばしく抱き合おう、諸人(もろびと)よ!
この口づけを全世界に!
兄弟よ、この星空の上に
聖なる父が住みたもうはずひざまずくか、諸人よ?
創造主を感じるか、世界中の者どもよ
星空の上に神を求めよ
星の彼方に必ず神は住みたもう
「Freude(フロイデ)」はドイツ語で「喜び、歓喜」。「Brüder(ブリューダ)」は「兄弟(複数形)」。1万通りのFreudeが全世界のBrüderに届きますように。BrüderであるみなさんもそれぞれのFreudeを想像して聴いていただけると良いかもしれません。