１万人を実感する。
Freude!
一万人の第九の本番を終えてすぐにインドに旅立ったため、感想が書けていなかったので本日記事にしたいと思う。
まず、歌い終えた時に感じた感情はまさに「歓喜」であった 。なんと説明していいのか分からないが、単純な喜びや嬉しさなどではなく、ネガティブな感情を含んだ様々な感情が入り乱れた歓喜であった。また終盤の"Elysium"とp（ピアノ）で歌う場面では、何かキラキラしたもので視界がぼやけた。
さて、今回の演奏会に参加してためになったことがある。それは、1万人の規模感が知れたことである。1つの音楽を1万人、いやオーケストラやスタッフの方々などを含めるとそれ以上である、で作った。まさに"One for All, All for One."である。（ちなみに、よく勘違いされているが、この言葉は「一人がみんなのために、みんなが一人のために。」という意味ではなく、「一人がみんなのために、みんなが一つの目的のために。」という意味である。）この団結感と、これだけの人が一つの目的のために団結することができるのだという実感を得られたことが良かった。おそらく1万人以上の人が関わっているイベントや仕事などに参加することは珍しくもなんとも無いだろう。しかし、実際にその１万人が目に見えた状態で、一丸となって一つのものを作り上げるという経験はなかなかできないことなのではないだろうか。私が来年度から働く業界ではまさに何万人といった人が関わる大規模なプロジェクトを扱っているため、今回の経験は働く上で大いに役立つと確信している。このような機会が得られたことに感謝する。
ちなみに、現在Youtubeで交響曲第9番の4楽章だけ上がっており（2020/12/20まで公開）、テレビ放送も12/21にされるようだ。是非ご覧いただきたい。
