daikosh's blog

1日1アウトプット

How dare you!

 

"How dare you!"

(よくもそんなことができますね!)

 

今年の9月の国連の気候サミットで、16歳のスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリがスピーチで言い放った言葉である。彼女は世界の政治家たちに向け、彼らの環境問題への取り組み態度に関して不満を爆発させた。彼女のスピーチは全世界で報道され、「グレタ効果」とも言われた。実際にその効果は世界中の若者に広がり、「グローバル気候マーチ」といった環境破壊に関するデモ行進に繋がった。その影響は日本にも舞い込み、高校生がデモ行進に参加している映像がニュースで流れていた。彼女の堂々としたスピーチや、16歳にしてこれだけ世界に影響を与えたことに関して、私は脱帽である。しかし、彼女の主張は慎重に扱うべきであるはずだ。

 

さて、なぜ3ヶ月も前の話をしているのかというと、昨日このような記事をみつけたからである。

 

courrier.jp

 

この記事を要約すると、グレタのような恐怖感を煽るようなネガティヴな説得ではなく、希望やメリットを訴えたポジティブなメッセージを発信しなければ、中期的なスパンでみると世界は動かせないということを主張しているものとなっている。全くその通りであると思う。彼女はあくまでも全世界の人々に環境問題に注目を集めさせただけである。もちろんそれは大きな功績だろう。しかし、それだけでは何の解決にもならない。今後必要となってくるのは適切な解決策である。グレタは危機感を訴えてるだけに過ぎず、具体的な解決策を提示しているわけではない。現在スペインのマドリッド地球温暖化について各国が話し合うCOP25が開催されているが、生産性のある議論がなされていることを祈るまでだ。

 

ところで、そもそも地球温暖化は人間の所為なのだろうかと私は考えている。地球の気候が変動しており温暖化が進んでいることは紛れもない事実だろう。しかし、それが人間の所為、ましてや二酸化炭素の所為という話は本当なのだろうか。様々な情報が錯綜しており、私も勉強不足であることは間違いないので詳しい方がおられたらご教授いただきたいのだが、ここでは現段階における私の考えを述べたいと思う。

ここで一つ科学リテラシーについての話をしたいと思う。これは実際にあった話らしいが、「朝ごはんを食べる学生は成績が良い。」というデータが得られたそうだ。この事実から、「良い成績を取るためには朝ごはんを食べるべきである。」という結論が得られたとする。どうだろうか。これは妥当な結論だろうか。答えは否である。なぜなら朝ごはんを食べることが成績に影響しているかどうかは、初めの事実からは分からないからである。これは考え方の一例だが、「朝ごはんを食べている学生の家庭環境はおそらくきっちりとしており、親の知能レベルも高く、教育に関しても熱心だ。」といったような因果関係が推測できる。従って、朝ごはんを食べるかどうかは関係ないということができるのである。

地球温暖化の話でも同様に、科学リテラシーが求められている。つまり、脱酸素化によって地球温暖化の進行を止められるかどうかは異次元の話なのかもしれないということである。ではなぜこれだけ環境問題について先進国は注目しているのだろうか。私は特段トランプ支持者という訳ではないが、彼の言う通り、環境問題とは金儲けの口実なのではないかと私は考えている。しかし、だからといって私は脱炭素化するべきでないと考えているわけではない。金儲けをすることはむしろこの資本主義社会においては正義である。特に国民の生活水準が飽和している先進国では、環境問題などといったものを目標に技術を進歩させて経済を活性化させることは非常に重要であるはずだ。それらの技術が本当に環境のためになっているかは関係なく、ウソであろうと一向にかまわないと私は考えている。このブログでは何度も使っている言葉であるが、嘘も方便である。グレタやデモ行進をしている若者がどれだけのことを把握しているのかは分からないが、私には彼女らがオトナたちにまんまと利用されているように見えてしまっているのであった。