今年の漢字は「仏」。
「令」
が2019年の「今年の漢字」に選ばれた。言うまでもなく、「令和」の「令」だろう。せっかくなので、なんとなく「令」の意味を調べてみた。
①いいつける。命じる。いいつけ。「令状」「命令」
②のり。きまり。おきて。「訓令」「法令」
③おさ。長官。「県令」
④よい。りっぱな。「令色」「令名」
⑤他人の親族に対する敬称。「令室」「令嬢」
やはりルールという意味合いが日常的には用いられている。
ところで、「令和」という元号は、万葉集の「梅花の歌三十二首の序文」から取られたと言われている。
時に、初春の令月にして、気淑く風和ぐ。
(現代語訳:初春の佳き月で、空気は清く澄みわたり、風はやわらかくそよいでいる)
従って、「令和」の「令」はルールという意味ではなく、④の「よい」といった意味で使われたと考えるのが妥当だろう。次に「令」についての漢字の成り立ちについても調べようと思ったのだが、以下にまとめられていたので貼っておく。
ということで、令和元年である今年も残り2週間ちょっとである。2019年はどんな年だっただろうか。ここで、清水寺に便乗して、私にとっての「今年の漢字」を発表したいと思う。
「仏」
理由は大きく3つある。まずは、今年は一年間の留学を終えた年であり、3月にフランス(「仏」国)から帰国したためだ。次に、人生におけるターニングポイントの一つである就職活動での話だが、ESや面接などで、「あなたは周りの人にどのような人だとよく言われますか」といった類の問いに「私は「仏」と言われます。」と答えていたためである。(ちなみにこれはまぎれもない事実である。私はよく「仏」だと言われるのだ。)そして最後に、何より人文科学の勉強に励んだ一年だったと思うのだが、何より感激を受けたのが、「仏」教であったためだ。このブログの過去記事を読んでいただけるとよく分かるだろう。留学からの帰国、就職活動、マイブームといった1年を代表する主要な項目を上手く一つの漢字でつなぐことができた。いささか強引だったかもしれないが、「仏」を私の令和元年の「今年の漢字」にしておく。来年もこのブログを続けているかは不明だが、毎年発表していきたいと思う。