daikosh's blog

1日1アウトプット

知らない音楽を聴くということ。

 

「ほぇ〜なるほどね〜。ああこれが今のこの旋律ね〜」(パンフレットの解説を読みながら)

「あれちょっとまって今日は何日や?あの課題は来週までか。。」

「あっ、トロンボーンの音が聴こえた。そういえば、次の演奏会はいつやったっけ」

「ケツ痛い、、、そろそろ背筋を伸ばしってと、、、あパンフレットの音たてずに、」

「ん〜音楽全然聴いてないな笑、はやく金管吹かへんかな〜」

「もうあれからX年か〜。そういえば、あいつ何してるんやろ。あのときはこんなことしてたな〜」

「あ、クラリネットリードミスした。あの人誰かに似てるな・・・」

 

・・・

 

これらは私が知らない曲を聴いているときの私の思考の例である。今日は、知人の演奏会を聴きに行ってきた。アマチュアオーケストラのコンサートである。ダブルシンフォニーということで交響曲を2曲(とアンコール1曲)を聴いたのだが、1曲目の交響曲を知らなかった。クラシックなどの長い音楽を聴いている最中は、上述のように様々な思考が飛び交う。特に知らない曲を聴いている間は、それが顕著である。おそらく黙ってじっとして音楽を聴いているだけなので脳に負荷がかからず思考に余裕ができ、様々な思考が行き来する上、その思考が行き来していることを客観視している自分がいることに気づくことができるのだと思う。もちろん音楽を聴いて楽しんでいるわけではあるが、必ずしも常時集中して音楽を聴いているわけではない。いやもはや知らない曲の場合、音楽に集中している時間の割合は半分を切っているかもしれない。しかし、私はこの時間がなんとなく好きなのである。なんというか頭の中がスッキリし、まるで瞑想をしているときのような感覚に陥る。というよりかは、今回の記事ではこれを一つの瞑想法として提案したいのである。

 

24時間インターネットにつながることを可能にしたパソコンやスマホなどの普及によって、現代人の脳には常に大量の情報が入ってきている。そのことによりぼーっとする時間が少なくなったためか、最近では禅やマインドフルネスが世界的に流行している。あのスティーブ・ジョブズも禅には興味を持っていたし、全世界でベストセラーである『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』の著者であるユヴァル・ノア・ハラリは毎日2時間も瞑想をしているらしい。実際に科学的にもマインドフルネスには集中力や免疫力などの向上が認められており、ストレス解消やダイエット効果もあるそうだ。

瞑想には自分の息にのみ集中するものや、体の部位を確認していくものなど様々なやり方があるが、瞑想法の一つとして知らない曲を聴くというの同様の効果が得られるように思うのだ。演奏会で知らない曲が演奏されている時には寝るのではなく、是非一度自分の思考が飛び交っている状態を客観的に傍観してみてほしい。きっと頭の中がスッキリしてリラックスできるはずだ。(それともこの感覚が得られるのは私固有のものなのだろうか・・・?)