漫画版、新世紀エヴァンゲリオン。

新劇場版エヴァンゲリオンの公開日が決定したわけだが、前作から7年ほど経つため内容がうろ覚えであった。

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ということで内容を復習するために漫画を全巻（全14巻）購入し 、読了した。TV版と旧劇場版及び新劇場版の序、破、Qは観たのだが、漫画は初めて読んだ。率直な感想は「分かりやすい」である。アニメ版や新劇場版に比べると、諸々の事象や思惑が非常に丁寧に説明されているように感じた。従って、『新世紀エヴァンゲリオン』を観たことも読んだこともない人には、漫画から入ることをおすすめする。というのも、この『新世紀エヴァンゲリオン』という作品は非常に難解で考察のしがいがあるような部類の作品なのである。今回の記事では『新世紀エヴァンゲリオン』の全体像、基本情報をざっと整理してみた。

◯TV版

放映期間：1995年10月4日〜1996年3月27日

第1〜26話（第25話『終わる世界』、第26話『世界の中心でアイを叫んだけもの』）

予算と制作時間の都合上無理矢理終わらせたため、第25話、第26話は絵のクオリティも低く、ストーリーもよくわからない形で終了した。

◯旧劇場版『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』

公開年：1997年

第25話『Air』、第26話『まごころを、君に』

TV版の第25,26話の修正版。これで一つのストーリーが完結。

◯漫画版

連載期間：1994年12月〜2014年11月（全14巻）

TV版より早く連載がスタートしたのにも関わらず、最終巻は比較的最近発売された。従って、新劇場版のストーリーにも少し干渉している部分が存在する。ストーリーはTV版+旧劇場版とほぼ同じだが、登場する使徒の数が5体ほど少なく元のストーリーの短縮版といった感じ。

◯新劇場版

2007年『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

2009年『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

2012年『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

2020年『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

第2作目の『破』の途中まではTV版のストーリーと大差ない。それ以降は完全に新しいストーリーとなっている。

このように媒体によって内容も少しずつ異なっており、特に新劇場版では大きく変更されている。ループ説やパラレルワールド説などがあるが、この話については後日に回したいと思う。とにかくエヴァはただでさえ様々な要素が交差しているため、非常に難解である。それに加えて媒体ごとに少しずつストーリーが違うので、一筋縄ではいかない。面倒くさいという人もいるかもしれないが、これがエヴァの魅力の一つである。とりあえず、媒体ごとの相違点や内容が整理できた暁には解説や考察記事なども書きたいと思う。