【情報】インド経営大学院・バンガロール校 (Indian Institutes of Management / IIMs Bangalore)の見学方法。
昨日、インドから無事帰国したわけだが、今回は滞在期間に訪問したインド経営大学院・バンガロール校(https://www.iimb.ac.in/)の見学についての情報を共有したいと思う。私は工学系の学生であるため特に用事があったわけではないのだが、建築系の仕事をしている先輩に見てきて感想を聞かせてくれと言われていたのだ。というのも、このインド経営大学院・バンガロール校はインドの建築家、バルクリシュナ・ドーシが設計を手掛けたそうなのだ。その時点で私はドーシのことは知らなかったのだが、彼は「近代建築の三大巨匠」と言われているル・コルビジェに師事し、2018年には建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞を受賞しているのだ。
さて、その模様をお伝えする前に、まずは見学方法について少し情報提供しておきたいと思う。結論から言うと、ノーアポでも無料で見学できる。しかし、事前に見学の申請をしておくとスムーズに入れるようなので、その方法を記しておく。
見学申請は至って簡単で、メールアドレス(cao@iimb.ac.in)に名前と電話番号、訪問日時を記してメールを送るだけだ。
何もしていなかった私の場合、正門の門衛所についてから訪問したい旨を伝えると、さきほどのメールアドレス(cao@iimb.ac.in)に許可申請のメールを送ってくれとのことだったので、それに従った。参考までに、その時に送ったメールを載せておく。
Dear Sir or Madam,
Hello, My name is <名前> and I’m <職業>.I’m in Bangalore and I’d like to visit the IIMB <日時> with your permission.
Here is my ID. I’m looking forward to hearing from you.
Best regards,
<名前>
<電話番号>
このメールを送ると約10分後に返信がきて、そのメールを見せるとそのメールを転送してくれと言われたり、サインを求められたりしたのだが、指示に従えばOKなのでここでは割愛する。
以上をまとめると、ノーアポで突撃しても見学はできるが、現地でのメールの待ち時間などの無駄をなくしたければ、事前にcao@iimb.ac.in宛に送っておくとスムーズに入れるということだ。見学中は警備員がガイドとして親切に案内してくれた。ちなみに最近、みずほ銀行の頭取・藤原弘治氏が訪問されたそうだ。
以下に、私が撮った写真を載せておく。
建築については全くの素人だが、せっかくなので少しばかり所感を述べておく。ドーシの作品は、コンクリート建築で有名な日本を代表する建築家の安藤忠雄のクールで荘厳な感じとは違い、コンクリートにレンガ調の模様をつけたり、ツタを這わせたりして、人工的な壁に生命力を与え、うまく自然と調和させている印象を受けた。それはまるでカンボジアの遺跡のように緑に溶け込んでいた。
英領時代にインドの建築を初めて体系化して『The History of Indian and Eastern Architecture(インドおよび東方の建築史)』を著わした建築史家ジェイムズ・ファーガソンは"知の建築"の極致にギリシャのパルテノン神殿をおき、"情の建築"の極致にインドのハレビード寺院をおいた。(『インド建築案内』より)
西洋人のル・コルビジェ(スイス人)の元で学んだ東洋人のドーシの作品は、まさに"知"と"情"をうまく融合させたものなのではないだろうか。