daikosh's blog

1日1アウトプット

仏教

怒る人。怒らない人。

イライラしている人を見るといつも不思議に思う。どうして彼等は怒るのだろうか。そういう性格だからと言われるとそれでお終いなのだが、ここで私は一つの仮説を立てた。それは 「視野が狭い人は怒る。」 というものだ。ここでいう視野とはなにも物理的な視…

茶道について。

千利休。おそらくほとんどの日本人が聞いたことがあり、茶人であるということを知っているのではないだろうか。しかしよくよく考えてみると、なぜ中高の歴史の授業で一茶人が登場するのだろうか。(これをよくご存じの方はこの記事を読まなくてもいいかもで…

鳩摩羅什(くまらじゅ)。

『ブッダ 大いなる旅路』に引き続き『新シルクロード』シリーズの全7集を見終えた。西のローマ帝国と東の漢を結んでいたシルクロードについてのドキュメンタリ番組である。そんな中、今の仏教に多大なる影響を与えた鳩摩羅什(くまらじゅ)という僧侶を知っ…

宗教としての仏教。

『ブッダ 大いなる旅路』。これは1998年に放送されたNHKスペシャルで取り上げられていたテーマの一つである。先週末に先輩と飲みにいった話をちらっとしたが、その時に教えてもらったものだ。実は12月に学会でインドに行くのだが、一度訪問されていた先輩に…

釈迦の悟りとは。ー釈迦と科学3ー

前回は「空」と「縁起」について説明したが、両者の考え方をまとめると以下のようになる。 釈迦の教えとは「自と他に差はない」と知ることなのです。それが悟りの境地です。自と他は同じものだから。(『お釈迦様の脳科学』より) 注意してほしいのがここで…

仏教の悟りとは。ー釈迦と科学2ー

前回の記事では「空」について説明した。「縁起」の話をする前にもう少しだけ補足しておきたいと思う。 「空」とは最も抽象度が高いものであると同時に、最も情報量が少ないものであるという話であった。前回話した超ひも理論と「空」の世界観の理解を深める…

仏教の悟りとは。ー釈迦と科学1ー

さあついにやってきた。最新の科学が解き明かした世界と釈迦の説いた悟りの世界が重なり合う。正直言うと、今までの仏教の歴史の紹介は今回の内容を語るための前座にしか過ぎない。それでは認知科学者の苫米地氏著『お釈迦様の脳科学』を参考に、仏教の悟り…

仏教の悟りとは。ー誤った仏教の教えの危険性ー

個人的な話だが、今日は学会に出ており、あまりまとまった時間がとれなかったため軽い記事を書きたいと思う。前回までで、ざっと仏教が日本に伝来するまでの流れを紹介した。今回は誤った仏教の教えと、それらの危険性について話したいと思う。具体的にいう…

仏教の悟りとは。ー日本の仏教ー

さて、前回は龍樹を中心とした大乗仏教について話したが、その後のインドでは、仏教はヒンドゥー教に飲み込まれてしまう。しかし、仏教は東へと移動し、中国を通って日本に到来するのであった。『最強の哲学入門 東洋の哲人たち』には中国で花開いた東洋哲学…

仏教の悟りとは。ー空の哲学ー

今回は大乗仏教の中心人物である龍樹(ナーガールジュナ)の教えについて話したいと思う。彼は釈迦の教えを『般若経』と『中論』にまとめた。『般若経』はあの有名なお経『般若心経』の元となったものである。では、彼は一体何を説いたのか。「空の哲学」で…

仏教の悟りとは。ー釈迦ー

今回は仏教の創始者である釈迦について話したいと思う。 彼はある国の王子であり、非常に裕福な生活を送っていた。しかしある日、家の西門から外を見ると、死人が倒れていたのを目撃する。同様に、東門の外には老人、南門の外には病人を見つける。彼はそれら…

仏教の悟りとは。ー梵我一如ー

最近、仏教の悟りについて理解を深めることができた。そこで、このブログで私が理解したことをまとめたいと思う。まずは、仏教の大きな流れを説明することから初めたいと思う。そのために、またまた飲茶氏の本を使わせていただく。『史上最強の哲学入門 東洋…

日本人の宗教観。

日本人はなぜ無宗教だと言われているのか。神道と仏教はなぜ神仏習合という形をとれたのか。日本の宗教に関するこのような類の疑問は以前から感じていたが、先日読んだ『日本の宗教 本当は何がすごいのか』によって少し理解できた気がする。今回は、この本で…