daikosh's blog

1日1アウトプット

20歳のミレニアムベビー。

 

食べ物、お金、(自分の)存在。これらの単語を見て何を思い浮かべるだろうか。質問を少し変えてみよう。この中であなたが最も重視するものはなんだろうか。おそらく読者の多くは(自分の)存在と答えるのではないだろうか。

 

今朝の日経に「20歳のミレニアムベビー」というタイトルのコラム(大機小機)があったのだが、簡単に要約したいと思う。

今年2020年は、2000年生まれの人が二十歳になる年である。また現在、2000年以降に生まれた人が全世界人工の約3分の1を占めるようになったが、グレタを代表とした彼らは世界に影響を与えるようになってきている。彼らはデジタルネイティブと呼ばれ、物心がついた時からSNSを中心としたデジタルサービスにどっぷり浸かっている。そんな彼らの価値観では、モノやカネではなく、共感や環境、自分の好きなことなど、いわば自分の存在意義が重要であると感じている。一方で、高度成長期を生きてきたバブル世代の価値観では、お金を重要視する。従って、この世代間ギャップをしっかりと理解し、デジタルネイティブの価値観に焦点を当てることが今後求められるだろう。

 

こういう世代を相手に画一的な大量生産・大量販売の商売は通用しない。多様な価値観を学び、ビジネスチャンスに結び付けられる企業だけが2020年代を通じた勝ち組でいられるだろう。

日経新聞(2020年1月7日)より)

 

私はこの記事を読んで、1年ほど前に見たYoutube講演家の鴨頭氏のある動画を思い出した。なかなか誰にでもためになる話だなあと思ったので、今日はその内容について少し紹介したいと思う。

 

その動画では会社での人間関係の構築、円滑なコミュニケーションのとり方について解説しているのだが、ここでちょうど上述の価値観の世代間ギャップが取り上げられているのだ。鴨頭氏は、70代は「食べ物」、40〜60代は「お金」、20〜30代は「存在」が彼らの価値観の根底にあると説明している。ちなみに、ここでいう40〜60代の「お金」は「モノ」と言ってもいいと私は思う。ここでまず重要なのが、これらの価値観は変わらないということだ。生きてきた時代の環境でこれらの価値観は育まれ、体の芯から形成されてしまっているのである。従って、この事実を知るだけでは何も変わらない。コミュニケーションを円滑にするためには、これらの世代間ギャップがあるという事実を知った上で、このギャップを受け入れる必要があるのだ。鴨頭氏は「相手の価値観を知り、そして受け入れる。」ということを言っている。こうすることで、世代が異なった人と円滑なコミュニケーションを取ることができ、仕事が上手く進むというわけである。これは決して会社内での話に限らず、日常生活でも意識して活かすことができるだろう。具体的な受け入れ方や話し方については動画を見ていただきたい。この記事で伝えたかったのは、世代によって大きな価値観ギャップがあるということをまず理解し、それらを受け入れることで良好な人間関係を構築しやすくなるということである。実際にこの動画を見てからは、自分の両親などの行動や言動に対してイライラすることは減少した。みなさんもこの事実を少し意識してみると、異なる世代の人との会話が以前よりも穏やかにできるかもしれない。

 

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