もろは。
東出が不倫した。私は芸能情報には疎く、東出が杏と結婚していたことすら知らなかったのだが、東出で思い出した曲があった。それはMOROHAが歌う『tomorrow』である。このPVに冴えないサラリーマンの主人公として東出は出ているのだ。MOROHAはギター1本とラップという独特なスタイルをもったアーティストで、まるで聴衆の魂に直接訴えかけてくるようなストレートな歌詞とその歌い方が特徴である。是非『tomorrow』のMVも見てほしいのだが、心に刺さりすぎてしまう可能性があるので注意されたい。この曲以外にも『革命』や『五文銭』など、気合いを掻き立てるような作品が多い。
ところで、MOROHAと聞くと、諸刃の剣という言葉を連想させる。改めて意味を調べてみた。
《両辺に刃のついた剣は、相手を切ろうとして振り上げると、自分をも傷つける恐れのあることから》一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ。両刃の剣。
まさにMOROHAの音楽に言えることだろう。彼等の作品は、その良し悪しは置いておいて心に響く。そのエネルギーをプラスに変えられるか、ダメージを受けるかは人に依る。名前の由来が果たして本当にこの「諸刃の剣」から来ているのか気になったので、調べてみた。すると、名前の由来について答えているMOROHAのインタビュー記事を見つけることができた。
——MOROHAという名前の由来を教えてください。
A : 最初は漢字の名前にしようと思っていたんですけど、それだとなんかフォークの人達っぽく見られるような気がして(笑)。だからといって英語も気取ってるみたいで僕らっぽくないから、諸刃っていう言葉をローマ字表記にしてみたんです。なんでMOROHAかというと、言葉は人を傷つけも癒しもするっていう意味合いもあるし... でも、2人でやってるからっていうのが一番大きいかな。
諸刃の剣の意味からも含まれているようだが、二人でやっているからということが大きいそうだ。いずれにせよ、彼等の曲には大きなエネルギーがあることに間違いはない。是非一度、ダメージを覚悟の上聴いてみてほしい。